子どもの一時保護を経験した親の中には
「保護所で子どもに新しいアザができた」
「転倒して怪我した」
「施設側から打撲報告があった」
という経験をされた方も少なくありません。
すると多くの親が
「じゃあ家庭での虐待じゃなかった証拠になるのでは?」と思います。
私自身も、最初はそう感じました。
しかし、実際に児童相談所や医療、行政の運用構造を見ていくと、そこはかなり違いました。
まず大前提として、児相や医療側は
「子供は家庭でも保護所でも、一定確率で転倒・衝突・受傷する」
という前提で見ています。
つまり
“保護所でアザができた”
↓
“だから家庭虐待は否定される”
という単純なロジックでは整理されていません。
保護所で子どもにアザができた時、多くの親が感じること
実際、私の次女も一時保護中に、児相側から二度、転倒やアザの報告がありました。
最初は正直
「それなら家庭だけが危険という前提はおかしいのではないか」
と感じました。
しかし、そこで感情だけで動くと重要な構造を見失います。
児相や医療側が実際に見ているのはアザの有無ではなく
・受傷部位
・受傷頻度
・説明との整合性
・発達段階
・年齢
・家庭状況
・過去履歴
・保護者の説明姿勢
・受診行動
・共有姿勢
などを含めた、「総合評価」です。
「アザがあった」
「保護所でも怪我した」
単独では、虐待否定にも、虐待肯定にも、直結しません。
ここを理解しないまま
「保護所でも怪我してるじゃないか!」
だけで戦うと、制度側とは噛み合わなくなります。
そして実際、多くの親が一番苦しくなるのは
“感情”で制度を理解しようとする一方、制度側は“リスク”と“確率”
で動いていることです。
ここが本当に噛み合わない。
だからこそ、当事者がまず理解しておくべきなのは
「今、自分の家庭がどの段階で見られているのか」
です。
例えば
・受傷起点不明
・説明不能
・反復受傷
・情報不足
の段階なのか。
それとも
・共有あり
・説明あり
・環境改善あり
・継続観察段階
なのか。
ここで、介入強度はかなり変わります。
児相や医療側が見ているのは“アザの有無”ではない
実際、私自身
次女の一時保護が解除された後、肩に打撲が見られ、案の定、市から児童相談所に通報が入り、児童相談所が再び次女が通園する幼稚園に調査に来たようですが
一時保護には至りませんでした。
当日中に児相に足を運び
・祖父母宅での転倒
・おもちゃへの衝突
・環境状況
・怪我発見時期
を即共有しました。
しかし今回は、即時保護ではなく
・本人確認
・状況確認
・家庭環境確認
・聞き取り
で終了しています。
ここに、かなり重要な構造があります。
つまり「怪我がある」だけではなく
“怪我発生後、どう共有し、どう説明し、どう観察されるか”
が重要ということです。
逆に、当事者がやってはいけないこともあります。
例えば
・感情だけで行政を敵視する
・記録を残さない
・怪我を隠す
・受診を避ける
・説明を曖昧にする
・SNSだけで戦う
これらは、短期的には感情を発散できても
長期的には不利になりやすい。
重要なのは
「感情」
ではなく
「構造理解」
です。
今、児相対応で苦しんでいる親御さんの中には
・何が見られているのか分からない
・どこで介入強度が変わるのか分からない
・何を共有すべきか分からない
という方も多いと思います。
だから私は、児相を全面否定するためではなく
“現実にどう運用されているのか”
を、できるだけ構造的に残していこうと思っています。
感情論だけでは、自分自身が壊れます。
だからこそ
・今どの段階なのか
・何が重視されるのか
・何をやるべきで
・何をやるべきではないのか
を、現実的で整理することが重要です。
同じように悩んでいる方、今まさに児相対応で苦しんでいる方は、
一人で抱え込まず、まずは情報を整理してください。
あなたが子供を虐待していないのであれば
制度を学んで適切なアプローチをすれば
継続できなくなるのが一時保護制度です。
私も現在進行形で2回にわたる次女の一時保護を経験している立場だからこそ、構造レベルで共有できることがあると思っています。