先日、妻から聞いた話です。
次女(3)が通っている療育の幼稚園に、
卵で重いアナフィラキシー反応が出る子がいるそうです。
卵って
子どもは好きだし
栄養もあるし
給食ではごく当たり前の食材ですよね。
でもその園では
- どこで卵成分が付着するか分からない
- 微量でも命に関わる可能性がある
という理由で
給食を「完全に卵なし」に切り替えたそうです。
この話を聞いたとき、正直、僕は思わず
「へぇ……大した判断だな」
と感心してしまいました。
「気をつけましょう」ではなく、環境を変えるという選択
印象に残ったのは、
「注意しましょう」「配慮しましょう」ではなく
事故が起きないように、環境そのものを変えた
という点でした。
幼稚園児って
- 食べ物を手で触る
- 食後すぐにあちこち触る
- 手洗いが完璧とは限らない
そんな中で
「この子だけ除去」「この子だけ別対応」を
100%安全にやり切るのは、
実際かなり難しいと思います。
だからこそ
- 誰かの注意力に頼る
- ミスが起きないことを祈る
よりも
- そもそも事故が起きにくい状態を作る
という判断だったのかな、と感じました。
コメント欄で見えた、いろいろな考え方
この話を投稿したところ
本当にいろんな意見が集まりました。
- 「素晴らしい判断だと思う」
- 「現場の負担を考えると合理的」
- 「そんな園なら安心して預けられる」
一方で、
- 「一人のために、他の子が我慢するのはどうなの?」
- 「重篤なら、その子だけお弁当では?」
- 「やさしさの皮をかぶった別の問題では?」
という声もありました。
どれも、感情だけで言っているようには見えませんでした。
それぞれが
自分なりの前提を持って話している。
そんな印象でした。
たぶん、見ているものが違う
やり取りを見ていて思ったのは、意見の対立というより
見ているものが違うのかもしれない、ということです。
- 不便さを強く感じる人
- 栄養面を気にする人
- 公平性を重視する人
もいれば、
- 万が一の結果を想像する人
- 現場オペレーションの難しさを知っている人
- 当事者として怖さを知っている人
もいる。
どちらが正しい、というより
立っている場所が違うだけなのかもしれません。
卵がない給食は、どれくらい「不便」なのか
冷静に考えてみると
- 園での給食:週5食
- 1日3食 × 7日 = 21食
そのうちの5食だけ卵がない。
残りの16食は、
家庭でいくらでも食べられる。
一方で、
もし園で事故が起きたら、
- 救急搬送
- 強い恐怖体験
- 取り返しのつかない結果
につながる可能性がある。
この2つをどう天秤にかけるかは、
本当に人それぞれだと思います。
これは「やさしさ」の話というより…
個人的には、
これは「やさしいか・甘いか」の話というより
どこまで安全を設計するか
という話に近い気がしています。
- 人の注意に頼る社会
- 仕組みでリスクを下げる社会
どちらを選ぶか。
正解はひとつではないし
園の特性や子どもの年齢によっても変わると思います。
読んでくれたあなたへ
もしこれが
- 自分の子だったら
- 自分が預ける立場だったら
- 自分が現場の職員だったら
どう感じるだろう。
そんなふうに
少しだけ立場をずらして考えてみると、
見え方が変わるかもしれません。
この話に、「こうあるべき」という答えを出すつもりはありません。
ただ、考えるきっかけとして
ここに残しておきたくて書きました。
あなたは、どう思いますか。