✅ ログ3:8月12日 ──右膝の不審なあざ
2024年8月12日──
私は仕事だったので、早く家に帰って次女をこの腕で抱きしめてあげたかった。
抱っこをして、一緒に遊んで、笑わせて──
そうすれば、またいつものようにケラケラと笑ってくれる。
そう思っていた。
帰宅してリビングに入ると、そこには、妻が昼間に送ってくれた写真のままの次女がいた。
リビングの床に座り、少しふくれた顔で、じっとしている。
「ただいま〜!なーに拗ねてるの〜!」
私は冗談混じりに声を明るくして、次女を抱き上げた。
その瞬間──
娘の表情がピクッとこわばった。
私は、それを見逃さなかった。
いつもなら「抱っこ〜!」と笑ってしがみついてくる子が
今日は極端に身体を反らし、掴まり立ちさせようとすると泣き出した。
私は直感的に「何かおかしい」と感じた。
次女の体をそっと触れながら確認していく。
私は若い頃から、武道やプロスポーツに取り組んできた。
だからこそ、身体の異変や怪我のサインには敏感だった。
次女の右足に触れると、膝のあたりがわずかに腫れている。
よく見ると、皮膚の色も少し変わり、うっすらと鬱血していた。
決して大きな腫れではない。
しかし、“あきらかにいつもと違う”──そう思った。
そして私は、頭の中で一つの仮説を立てた。
「これは、骨にダメージがあるかもしれない」
その日は祝日で、病院は閉まっていた。
私は妻に、緊急外来に連絡するよう頼んだ。
その間、娘の膝をアイシングしながら様子を見守った。
しばらくして、妻から報告があった。
「緊急性はないとのこと。今日は様子を見てください、って」
少しホッとした。けれど、どこか釈然としなかった。
娘の“身体の声”は、明らかにいつもと違っていた。
私の見立てでは、重症の可能性もある。
だから私は決めていた。
明日もこの状態が続くようなら、必ず整形外科へ連れていこう──と。
? あなたも一緒に考えてみてください:
「子どもが発する“かすかな異変”に、どこまで親は気づくことができるのか?」
「気づきにくい怪我を、見逃したことにどこまで責任があるのか?」
私たちは、娘のわずかな表情の変化を見逃さず、医療的な対応を模索していた。
一日でも早く、少しでも正しく、という想いで。
そしてこの翌日、私たちは診断という“事実”にたどり着くことになる──。
次の話、幼児期に起こる特徴的な骨折⬇︎