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DEPTH 00 — AI / PRACTICE

AIで作ったゲーム、公開して大丈夫?『恋愛以前。』で確かめた「戻る・保存・再開」のテスト手順

『恋愛以前。』の公開版で、開始の取消・メニュー開閉・保存と再開・任意ガイドからの復帰を確認。実際の操作と結果、AIに渡せる不具合報告テンプレートをまとめました。

公開 更新 約6分で読めます
『公開前に、確かめる。戻る・保存・再開』の文字と、ノートパソコン、戻る矢印・保存・再生の記号を描いたイラスト
READ THE RECORD ↓

ゲームが起動する。会話も進む。選択肢も押せる。

ここまで動くと、公開してよさそうに見えます。

そこで一度、進むのをやめてみる。

入力を取り消す。メニューを閉じる。ページを再読み込みする。

遊ぶ人は、作り手が想定した順番どおりには動きません。途中で迷うことも、別のページを見ることも、いったん離れて戻ってくることもあります。

Astraで作ったブラウザゲーム『恋愛以前。』を例に、公開前にも公開後にも使える確認手順を整理しました。

基本は、「何を押したか」「どうなるはずか」「実際にどうなったか」を残すこと。

この記録があれば、問題を見つけたあと、AIに修正を頼むときにも使えます。

制作の経緯は『恋愛以前。』制作記にまとめています。今回は、できあがったものをどう確かめるかの話です。

『恋愛以前。』で実際に確認したこと

確認日は2026年10月2日。クラウド環境のChromeから、公開中のゲームを操作しました。

画面の表示領域は1188×761、主人公の名前は検証用に「テスト」と入力しています。

対象は、新規開始から序盤の会話までです。スマホ実機、別端末、オフライン、全ルートや結末の確認は含みません。

今回試したのは、次の4つです。最後の列には、同じ操作で問題が出た場合に、AIへ伝える修正条件をまとめました。

操作期待する結果今回の確認結果問題が出た場合の修正条件
初回のSTARTから名前入力を開き、閉じる開始を取り消し、新しい進行を作らないタイトルへ戻り、CONTINUEは無効のまま開始確定前に進行や保存を更新しない
開始後にMENUを開き、閉じる元の会話をそのまま続けられる同じ会話に戻り、日付・モチベ・所持金も変わらないメニューの開閉で会話や数値を更新しない
会話を一つ進め、再読み込み後にCONTINUEを押す保存された続きに戻れる2つ目の会話へ復帰し、名前・日付・数値も保持保存する情報と、再開時に読み戻す情報をそろえる
MENUから攻略ガイドを開き、ゲームへ戻る案内を見たあともプレイを続けられるnoteが別タブで開き、購入せず戻って次の会話へ進めた外部リンクを開いても進行を失わず、戻ったあとも操作できるようにする

この短い経路では、期待した動きを確認できました。ただし、この結果だけでゲーム全体の動作を保証できるわけではありません。

まず「押す前の状態」を残す

確認するときは、ボタンの反応だけでなく、操作前後の状態を見比べます。

押す前の会話、日付、所持金、残り回数などをメモする。押したあと、それらがどう変わったかを見る。

操作前後の画面を1枚ずつ残すだけでも、違いを説明しやすくなります。

今回の開始直後は、次の状態でした。

MENUを開いて閉じたあとも、同じ会話と数値を保っていました。

名前入力を閉じる場合も、「画面が閉じたか」だけでは確認が足りません。「まだ開始していない状態を保っているか」まで見ます。

取り消しただけで新しいセーブが作られる。メニューを閉じただけで一日進む。

そんな問題が起きたら、操作前後の状態と手順をAIへ渡します。「なんとなくおかしい」を、修正すべき条件として伝えられるようになります。

保存は「離れて、戻る」まで確かめる

今回、開始後の画面には「AUTO SAVED」と表示されました。そのあと会話を一つ進め、ページを再読み込み。

タイトルのCONTINUEから、再読み込み前の会話へ復帰できました。

保存の確認は、表示が出たところで終わりにせず、いったん離れて、保存された状態へ戻れるところまで試します。

自分の作品で確認するなら、会話の位置に加えて、次のような項目も対象にします。

画面が同じでも、分岐や回数の情報が戻っていなければ、次の操作で食い違う可能性があります。

再開後に少し進めて、続きの動きも確かめておきます。

進行データと設定は、分けて確認する

今回、開始直後は音がONと表示され、再読み込み後はOFF表示になりました。

実際に音が再生されたか、音の設定を保持する仕様なのかまでは確認していません。

そのため、この表示の変化だけで不具合とは判断できません。

会話や数値が保存されることと、音などの設定が保存されることは、項目を分けて確認する必要があります。

また、自分のゲームがブラウザ内の保存機能「localStorage」を使っている場合は、その条件も押さえておきたいところです。

localStorageのデータは通常、ブラウザを閉じても保持されます。

ただし、プライベートブラウズでは最後のプライベートタブを閉じると消去されます。保存を拒否するブラウザ設定などによって、エラーになる場合もあります。

詳しくは、MDNのlocalStorage解説で確認できます。

「どの条件で保存されるか」「保存できないときに何が表示されるか」も、確認してプレイヤーに伝えておきたい情報です。

外部リンクから、ちゃんと遊びに戻れるか

『恋愛以前。』のMENUには、攻略ガイドへの案内があります。

今回クリックすると、noteの販売ページが別タブで開きました。

購入せず元のゲームへ戻り、MENUを閉じると、会話を続けられました。

ここで確認できたのは、攻略ガイドを購入せずに、序盤のプレイへ戻って進められることです。

最後まで無料で遊べるかは、今回通して検証済みです。

自分の作品に案内や販売ページを置く場合も、リンク先が開くことに加えて、ゲームへ戻ったあとの動きを試します。

案内を読む人も、読まない人もいる。

購入する人も、しない人もいる。

それぞれの選択をしたあと、元の遊びを続けられるかまで確認します。

問題を見つけたら、この形でAIへ渡す

「保存がおかしい」「戻るボタンを直して」だけでは、どの状態を正解にするかが曖昧です。

次の項目を埋めると、問題の再現手順と、修正してほしい範囲を伝えやすくなります。

【確認した日時・公開URL】
いつ、どの公開版で確認したか

【端末・OS・ブラウザ】
使用した環境。分かればブラウザのバージョンも記載

【開始時の状態】
会話の位置、日付、数値、保存の有無

【再現手順】

  1. ○○を開く
  2. ○○を押す
  3. ○○へ戻る

【期待した結果】
この操作で、どうなるはずだったか

【実際の結果】
何が起き、どこが期待と違ったか

【再現する頻度】
何回試し、そのうち何回起きたか

【添付】
操作前後の画像、表示されたエラー

【修正条件】
この症状に必要な箇所に絞って修正し、物語・分岐・見た目・既存のセーブとの互換性は維持する

【修正後の確認】
同じ再現手順に加え、通常の開始・保存・再開も試す

画像やエラーを添える場合は、個人情報や認証情報が写っていないか確認してください。

修正版が返ってきたら、まず元の手順をもう一度なぞります。

そのあと、問題が起きた操作の前後も試します。

たとえば、メニューを閉じる処理を直したなら、開閉後に会話を進められるか、保存や再開もできるかまで見る。

一か所を直した影響が、別の場所に出ていないかを確かめるためです。

未確認の項目も、残しておく

次に確認する項目として、以下が残っています。

PCで画面幅を狭くする確認も役立ちます。ただし、ChromeのDevice Modeはモバイル環境を近似するもので、実際のスマホ上でゲームを動かす確認とは条件が異なります。

スマホ対応を案内するなら、実機で確かめる工程も必要です。

詳しくは、Chrome DevToolsのDevice Mode解説を参照してください。

全部を一度に調べきれなくても、確認した条件と、まだ見ていない条件は分けて残せます。

公開後に修正を重ねるときも、この記録が次の確認に使えます。

AIにゲームを作ってもらったあとも、作り手が判断することは残ります。

どんな操作をしたら、何が起きるべきか。
その条件を言葉にして、実際の画面と照らし合わせる。

会話が進むところまで動いたら、一度、進むのをやめてみる。

取り消しても、閉じても、離れて戻っても、遊びを続けられるか。

そこまで確かめることが、できあがったゲームを公開するための確認になります。

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