野々口です。
Astraで恋愛ゲームを作りました。
会話と育成を重ねて、4月の入学から12月のクリスマスまで進む恋愛シミュレーションです。
本編は最後まで無料。4人のヒロイン全員のルートを遊べます。スマートフォン・PC対応、ダウンロード不要です。
タイトルは『恋愛以前。』
大体の恋愛シュミレーションゲームの主人公はリアルじゃない。
普通にかっこいい。
普通から始まる。
好感度も初めから悪くない。
恋愛対象なんです。
そんな疑問を思いっきり形にしたゲームできたで。
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最初は、会話を選んで少しずつ関係が変わるゲームを考えていました。
作り始めると、学校を歩くマップができ、4人のヒロインが登場し、主人公の育成が入り、夏休みと文化祭を越え、クリスマスまで進める形になりました。
恋愛ゲームを作っていたはずなのに、いちばん長く考えたのは「相手とどう付き合うか」の手前にあることでした。
「好感度を上げる」より前に、普通に話せるか
物語は4月の入学から始まります。
主人公は、初対面の相手とうまく話せません。
声が届かなかったり、相手の予定を見ずに話しかけたりする。
出会った瞬間から全員に好かれる、という始まり方でもありません。
だからプレイヤーは、学校で誰に会うかだけでなく、一週間をどう過ごすかも選びます。
身だしなみを整える。体を動かす。声を出す練習をする。会話を振り返る。働く。休む。
変化はすぐに恋愛へ結びつきません。まずは相手が足を止めて、普通に話してくれる。
その距離まで来ること自体が、序盤の小さな到達点です。
ゲームのタイトルを『恋愛以前。』にした理由も、そこにあります。

会話には、相手の「一歩。」もある
これがこのゲームの醍醐味。
会話では、話題を選んだあとに「引く・留まる・踏み込む」を決める場面があります。
この選択を、ゲームの中では「一歩。」と呼んでいます。
ただ、こちらが踏み込めば相手も必ず喜ぶ、という仕組みにはしていません。
相手にも、そのときの気分やこれまでの会話があります。
こちらが引いたときに呼び止められることもあれば、二人とも前へ出て、少し噛み合わないこともある。
正解の言葉を連打するより、目の前の人を見る。
恋愛ゲームの選択肢を作りながら、そこをゲームの中心に置きました。
4人とも、同じ関係にはならない
出会う相手は4人です。
- 瀬川玲奈:明るく距離の近い、バスケットボール部の同級生。近づきやすく見えるからこそ、彼女の事情を見落とさずにいられるか。
- 九条澪:図書室で出会う、本と言葉を大切にする人。何でも理解したつもりにならず、彼女自身の言葉を待てるか。
- 水瀬ひな:場を明るくするのが得意な人。笑っていない時間も、同じ人として受け止められるか。
- 瀬川玲依:玲奈と双子の姉。誰かとの比較や役割から離れ、玲依自身と向き合えるか。
一人を追うことも、何人かと話してみることもできます。関係を築かず、自分自身の一年として終える道もあります。

4月から12月まで、生活が続いていく
学校では、朝、昼休み、放課後に場所を選んで歩きます。相手の予定を手掛かりに会いに行くことも、別の場所を見て回ることもできます。週末には育成やアルバイト、休息を選びます。
季節が進むと、雨の日、夏休み、祭り、文化祭、冬の出来事が重なります。4月の自分が12月に何を言えるようになっているかは、途中の積み重ねで変わります。クリスマスの結末も、一つの数値だけで決めていません。
立ち絵、イベントCG、音、カレンダー、セーブ、スマートフォン向けの表示まで作りました。
文章と一枚絵だけの試作品として始めたものが、最後まで遊べる一本になっています。

AIと作って、最後に残ったのは判断だった
Astraを使って形にできたこと自体は、かなり面白い経験でした。頭の中の場面を文章にして、動く画面へ持っていける。
けれど、作業の中心は「もっと機能を足す」と指示することだけではありませんでした。会話が不自然なら、相手は何を見て何を考えているのかを直す。イベントの切り替わりで画面が暗くなりすぎれば、演出を見直す。新しいキャラクターを加えたら、その人にも一年を通した選択と結末を用意する。
一つ直すと、別の場面とのつながりが問われる。そこを繰り返して、ようやくゲームらしくなりました。
AIで作れる範囲が広がるほど、「何を成立させたいのか」を決める側の責任も大きくなる。今回、私がいちばん実感したのはそのことです。
公開後に確かめた動きは、「戻る・保存・再開」のテスト手順にまとめました。自分のゲームにも使える確認の進め方と、不具合をAIへ伝えるための型を載せています。
遊んで、率直な感想を聞かせてください
『恋愛以前。』は、現在ブラウザで一般公開しています。
遊んだ方は、この記事のコメントで感想を聞かせてください。誰と話したか、どこで迷ったか、分かりにくかったところも知りたいです。
反応を見ながら、新キャラクターや新しいエピソード、さらに先の形も考えています。フルボイスまで行けたら、ずいぶん遠くへ来たことになります。
誰にも遊ばれなければ、「Astraで作られ、静かに廃盤となった伝説の恋愛ゲーム」になります。それはそれで少し面白いのですが、できれば続きを作りたい。
まずは、4月の教室から。
ご意見ご感想は公式ラインのメッセージか
かくInstagram、threadsのメッセージでおねがいします。
続編を作る原動力になります。
それでは。
攻略の仕組みまで知りたい方へ
4人それぞれの攻略の軸、デートと12月の条件、隠しコマンドをまとめた攻略ガイドも公開しています。
価格は500円。ネタバレを含むため、まずは自分の力で一周してから読むのがおすすめです。
ガイドの購入は任意です。購入しなくても、ゲーム本編と4人全員のルートを最後まで無料で遊べます。







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